制作年:2024 年 大きさ:106×106(cm) 技法:綴れ織り 素材:ウール、綿
なぜ戦争はビジュアルをイメージしやすくて、平和はイメージしずらいのか。銃や戦車、死体や爆発、独裁者など、戦争のイメー ジは歴史から得ることができるが、平和のイメージは ? それはひとによって形を変えるものだからではないだろうか。そして誰も に共通する本当の平和を、誰も見たことがないからではないだろうか。千葉県館山市で、様々な戦争遺跡やかにた婦人の村、大厳 院などを訪れ、争いは多角的に見なければならないこと、相 手の話に耳を傾け、ちゃんと知ることが争いを避ける手段だと学んだ。 現地で案内して下さった方、竹富島出身の語り部の方、広島での被爆者の方が、当時の事実と、戦争を繰り返すことの 恐ろしさを、 本気で、伝えて下さった。戦争や平和は一人一人の目線で見え方が変わるが、共通することもあると気づいた。一人一人の想いが種 ならば、平和とは、対話によって耕されたふかふかの土のうえに咲く花のようだと。様々な種類の、ときには見たこともない種類 の花に出会うこと、それがわたしの想う平和だ。イスラエルからの侵略によって家族を目の前で殺され、大切な故郷の風景を更地 にされたパレスチナの子供たちが、そ れでも「祈りは武器よりも強い」と、破壊されたオリーブ畑の木の苗を植え直していた。の びのびと咲く花が好きなのは、大昔から、きっとみんな同じ。